「カードローンとキャッシングって、どう違うの?」
「お金を借りたいけど、どっちを選べばいいか分からない…」
そんなふうに迷ったことはありませんか?
どちらも“お金を借りる”手段ですが、仕組みや使い方には大きな違いがあります。知らずに使うと「こっちのほうが良かったのか…」と後悔するかもしれません。
この記事では、以下のポイントをわかりやすく解説しています:
- カードローンとキャッシングの基本的な違い
- 金利・限度額・融資スピードなど7つの比較ポイント
- いずれも利用するときに知っておくべき注意点
この記事を読み終える頃には、「自分に合っているのはこっちだ!」とスッキリ判断できるはずです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
【初心者向け】カードローンとキャッシングの違いをわかりやすく解説!

カードローンとキャッシングって、どっちもお金を借りられるサービスだけど「じゃあ何が違うの?」と聞かれると、ちょっと迷っちゃいますよね。でも、この違いをちゃんと押さえておけば、自分にピッタリな借り方が選べるようになりますよ。
ここではまず、カードローンってどんな仕組みなのか?キャッシングはどんな時に便利なのか?基本的なところから一緒に見ていきましょう。基本をざっくり理解することで、この後の具体的な比較もグッと分かりやすくなります。
【カードローンとは】キャッシングとの違いと特徴をわかりやすく解説
「ある程度まとまったお金が必要」「じっくり返していく計画を立てたい」という場合にぴったりなのが、カードローンです。
カードローンは銀行や消費者金融、信販会社が扱っている、お金を借りるための専門サービス。審査が通れば、専用のローンカードやスマホのアプリを使ってATMから現金を引き出したり、自分の口座に直接振り込んでもらえます。
カードローンはあくまで現金を借りることだけに特化しているので、クレジットカードのように買い物で決済をすることはできません。その代わり、一度に数十万円、時には数百万円といったまとまった金額を借りることができます。
例えば、教育費や車の購入、複数の借り入れを一つにまとめる「おまとめローン」など、大きめの資金が必要なときに役立ちます。カードローンは、長期的な返済を見据えてしっかりと計画を立てて利用するのに向いているサービスなんですね。
【キャッシングとは】カードローンとの違い・メリットを解説!
日常生活を送っていると、「今、少しだけ現金があったら助かるのに」と思うような場面は、意外と多くの方が経験されているかもしれませんね。そんなときに便利なのが、クレジットカードについているキャッシング機能です。
キャッシングは、クレジットカードの追加機能の一つです。普段はショッピングに使っているカードに「キャッシング枠」というお金を借りられる枠を設定すると、その枠の範囲内でATMや銀行への振込で簡単に現金を借りることができます。
キャッシングの良いところは、クレジットカード1枚あれば、買い物も現金の借り入れも両方できる手軽さです。カードローンが借り入れ専用なのに対して、キャッシングはカードに備わった便利なオプションの一つ。
- 給料日前のちょっとしたピンチ
- 結婚式やお葬式など急に現金が必要になったとき
- 海外旅行中に現地で現金が足りなくなったとき
など、少額を短期間借りたい場面でとても便利です。キャッシングは、クレジットカードならではの気軽さを活かして、急な現金ニーズにすぐ対応できる身近なサービスなんですね。
【徹底比較】カードローンとキャッシングの違い7選

カードローンとキャッシング、それぞれの大まかな特徴をつかんでいただけたんじゃないかなと思います。でも実際に使うとなると、「どこを見て比べればいいの?」と悩むこともあるかもしれません。
そこでここからは、この二つのサービスの違いを、金利、利用限度額、融資スピードといった重要なポイントごとに分かりやすく解説します。メリットやデメリットも具体的に紹介するので、自分にはどちらがぴったりなのか、じっくり考えてみてくださいね。
【比較表あり】カードローンとキャッシングの違いをまとめて確認!
細かな話に入る前に、まずはカードローンとキャッシングの主な違いをサクッと一覧表で見てみましょう。ざっと目を通すだけでも、それぞれの特徴がすんなり理解できますよ。
比較項目 | カードローン | キャッシング(クレジットカード) |
主な提供元 | 銀行、消費者金融など | クレジットカード会社 |
主な用途 | まとまったお金を借りる、計画的な利用 | 少額・短期間、急な出費や海外での利用 |
金利(年率) | 低め(約1.5%〜18.0%) | 高め(約15.0%〜18.0%) |
利用限度額 | 数十万円〜数百万円 | 数万円〜数十万円(買い物枠と共通の場合あり) |
融資スピード | 審査後、最短即日融資も可能 | キャッシング枠があれば即時利用可能 |
年会費 | 無料のところがほとんど | クレジットカードの年会費次第(無料もあり) |
審査の有無 | 新規契約時に必ずあり | キャッシング枠設定時にあり |
ショッピング機能 | なし(借り入れ専用) | あり(買い物にも使える) |
海外利用 | 国内のみ | 海外ATMでの利用も可能なカード多数 |
返済方法 | 残高スライドリボ払い、元利均等払いなど | 翌月一括払いやリボ払いなど |
※具体的な条件は金融機関によって違うので、利用前に各社の条件を必ずチェックしてくださいね。
表でざっくりとしたイメージを掴んだら、次からもっと詳しく見ていきましょう。
ポイント① 金利の違い – 安く借りるために大事なポイント
お金を借りるときに気になる項目として「金利ってどれくらい?」があるでしょう。カードローンとキャッシングでは、この金利が結構違うんです。
カードローンの金利は、一般的にキャッシングより低めです。銀行系カードローンなら年1.5%から、消費者金融でも最大で年18%くらいまでです。借りる金額が大きいほど金利が低くなったり、初めて利用する人に「一定期間無利息」のサービスがつく場合もあります。
ただし、実際にどの金利が適用されるかは審査次第なので、必ずしも最低金利で借りられるわけではないことは覚えておきましょう。
一方、クレジットカードのキャッシングは金利が15%〜18%くらいと、カードローンより高めです。短期間で少額だけ借りる場合は問題ないかもしれませんが、大きな金額を長期的に借りるならちょっと割高になります。
どちらを選ぶかは、自分が借りたい金額や返済期間と照らし合わせて決めましょう。
ポイント② 借りられる金額(利用限度額)の違い
「どのくらい借りられるのか?」という点も、大きな違いの一つです。
カードローンは、数十万円から数百万円、時には1,000万円近くまで借りられることもあるので、大きな出費にも対応できます。教育費や引っ越し費用など、まとまったお金をじっくり返済したいときにおすすめです。
ただし、実際にどれだけ借りられるかは審査次第で、年収や職業、信用情報が影響します。また、年収の3分の1を超える借り入れができない規制(総量規制)があります。
キャッシングの場合は、数万円〜数十万円と少額の借り入れがメイン。クレジットカードの利用枠と共通なので、キャッシングを使うとショッピングに使える金額が減ることもあります。
ちょっとしたピンチの時にすぐ現金が必要な場合は便利ですが、大きな金額は難しいと考えておきましょう。
このように、それぞれの限度額を踏まえ、自分のニーズに合ったほうを選びましょう。
ポイント③:お金が手元に届くまでの速さは?|融資スピードの違いをチェック!
「急に現金が必要!」そんなときに気になるのが、どれくらい早くお金を手にできるかという“融資スピード”です。カードローンとキャッシングでは、このスピード感に違いがあるので、それぞれの特徴を見ておきましょう。
まずカードローンですが、初めて利用する時は必ず審査があります。銀行系のカードローンは、以前は数日から2週間ほどかることもありましたが、最近は申込の翌営業日に借りられるサービスも増えています。
筆者は5年前に三井住友銀行カードローンを契約しましたが、審査は申込当日に完了、振り込みは翌日でした。
消費者金融系のカードローンになると、もっとスピーディーで「最短即日融資」がウリのところも多いですね。ネット申し込みで契約まで完結できるところもあり、これが融資スピードの早さにつながっています。
一度カードが手元に届いたり、アプリが使えるようになれば、限度額の範囲でいつでも借りられるという手軽さも魅力。ただ、初めての申し込み時は、どうしても多少の審査時間がかかることは覚えておきましょう。
一方キャッシングは、すでにお手持ちのクレジットカードに「キャッシング枠」が設定されていれば、最速でお金が引き出せる手段です。コンビニのATMやスマホからの手続きですぐに現金を手にできます。
時間帯によっては数分で完了、ということも。緊急時の安心感が段違いです。
ただし、キャッシング枠を新たに設定する場合や、利用枠を増やしたいときは審査や手続きに数日〜数週間かかることもあるので要注意。結局のところ、すでに契約済みかどうかでスピードは大きく変わります。
ポイント④:どうやって返す?|返済方法と期間の違い
借りたお金は当然ですが、返さないといけませんよね。その返し方や期間も、カードローンとキャッシングでは少し違いがあります。
カードローンの返済は、基本的に毎月決まった日に一定の金額を返していくスタイルです。返済方法も多くあり、
- 口座引き落とし
- ATM入金
- ネットバンキング
など、自分に合った方法を選べるのが便利。
返済の仕組みには、借入残高によって月々の返済額が変わる「残高スライドリボ払い」や、毎月の返済額が一定になる「元利均等返済」などがあります。
毎月の返済額を調整しやすい一方で、リボ払いは返済期間が長くなりがちで、トータルの利息が多くなるリスクも。余裕があるときには「繰り上げ返済」して早めに終わらせるのもおすすめです。
キャッシングの返済は、クレジットカードのショッピング利用分と一緒に口座から引き落とされるケースがほとんどです。
返済方法は、「翌月一括払い」か「リボ払い」が主流。一括払いなら利息の負担を最小限に抑えられるのがメリットですが、そのぶん翌月の引き落としが重くなることも。リボ払いなら月々の負担は軽くなりますが、やはり長く返すほど利息はかさみます。
自分の収支のバランスを見ながら、どの返し方が合っているかを考えることが大切です。
ポイント⑤:見落としがち?|年会費・手数料などの追加コスト
お金を借りるとき、「金利」だけに目が行きがちですが、その他にもかかるコストがあります。年会費やATMの手数料など、細かいけれど無視できない費用もチェックしておきましょう。
まずカードローン。多くのカードローンでは、年会費が無料なのがうれしいところ。
ただ、ATMからお金を引き出したり返済したりする場合、使うATMによっては利用手数料がかかることがあります。特にコンビニATMは有料になることが多いので、どのATMが無料で使えるかを事前にチェックしておきましょう。
また、銀行振込で返済する場合には、振込手数料がかかることもあります。
一方、クレジットカードのキャッシングは、キャッシング機能自体に年会費があるわけではありません。しかし、クレジットカードそのものに年会費がかかっている場合、それもコストの一部と考えましょう。年会費無料のカードなら気にしなくてOKです。
キャッシングで現金を引き出す際にも、ATM利用手数料がかかるのが一般的。しかも海外で利用すると、事務手数料や為替レートの変動によって思った以上のコストがかかることも。
つまり、金利だけではなく「その他の費用」も含めて、実際にどれだけお金が出ていくのか?を把握しておきましょう。
ポイント⑥:日常の買い物にも使える?|ショッピング機能の有無
カードローンとキャッシング。お金を借りるだけじゃなくて、普段の買い物にも使えるかどうかが「ショッピング機能」の有無です。
カードローンは、名前の通り“お金を借りる”ことに特化したサービス。発行されるカードやアプリは借入や返済のためのもので、スーパーやネットショッピングでの支払いには使えません。そのため、買い物には別の支払い手段が必要です。
「お金を借りる目的だけに集中したい」という人には使い分けしやすいかもしれませんが、カードの枚数が増えてしまうことに少し面倒を感じるかもしれません。
一方キャッシングは、多くの場合クレジットカードに付いている機能なので、1枚のカードで買い物も借り入れもどっちもできるのが魅力。カードを何枚も持ち歩きたくない人や、1枚で済ませたい人には便利です。
ただし注意点もあって、キャッシングの利用枠はショッピング枠とセットになっている場合が多いんです。つまり、キャッシングでお金を借りると、そのぶん買い物に使える金額が減ってしまいます。
ポイント⑦:海外で現金が必要になったら?|海外利用できるかどうかとその注意点
海外旅行や出張のとき、現地で急に現金が必要になるって、けっこうよくある話です。そんなときに頼りになるのが、カードの「海外利用」ができるかどうか。でも、この点もカードローンとキャッシングでは大きく違います。
まずカードローンは日本国内での利用を前提に作られているので、海外のATMで使うのは基本的にムリ。つまり、現地通貨が必要になってもカードローンで引き出すことはできません。なので、海外に行く機会が多い人にとってカードローンの選択肢は対象外です。
その点、キャッシング機能付きのクレジットカード(Visa、Mastercard、JCBなどの国際ブランド)なら安心。世界中のATMで現地通貨を引き出せるので、両替所を探し回る手間もなし。
「ちょっとだけ現金が欲しい」なんてときに、スマートに対応できます。多額の現金を持ち歩かずに済むのも安心ですよね。
ただし、注意点もあります。海外でキャッシングを使うと、ATM手数料や事務手数料がかかることが多いですし、為替レートも毎日変わるので、思ったよりコストがかかる場合も。
また、カードを海外でなくしたり盗まれたりした場合のリスクも考えて、事前に利用枠や暗証番号はしっかり確認しておきましょう。
海外によく行く人にとっては、キャッシング機能付きのカードはかなり頼もしい存在。ただし、便利さの裏にはコストやリスクもあるので、計画的に使うのが大切ですね。
【調査レポート】カードローンとキャッシングの利用実態をデータで解説

ここまで、カードローンとキャッシングの違いや特徴をじっくり見てきました。でも、「実際に使ってるのってどんな人?」「どんなときに借りてるの?」そんな風に思ったことはありませんか?
ここでは、“カードローン利用のリアル”にスポットを当ててみました。
利用者の年代や性別、借りている金額の目安、そして実際にどんな理由でカードローンを使っているのか。「銀行カードローンに関する消費者意識調査<調査結果>」のデータをもとに、わかりやすくご紹介していきます。
データURL:https://www.zenginkyo.or.jp/fileadmin/res/news/news320331.pdf
【利用者データで比較】カードローンとキャッシング、どんな人が使ってる?
「カードローンって一部の人だけが使うものなんじゃないの?」と思われるかもしれません。でも実際には、意外と多くの人たちが、自分のライフスタイルや状況に合わせて上手に活用しているんです。
年代で見ると、利用を考えているのは20代から50代くらいまでとかなり幅が。特に20代・30代の世代では、「これからの自己投資に使いたい」「引っ越しや結婚などのライフイベントが続く」など、まとまったお金が必要になることも多く、関心が高い傾向があります。
もちろん、40代・50代でも教育費や住宅の支払いなどで大きな出費がかさむこともありますから、必要に応じてカードローンを検討するケースもあるでしょう。
性別で見ると、男性の方が利用に積極的ですが、女性の利用者もいます。割合でいえば、おおよそ男女比2:1です。
このように、カードローンは特定の年代や性別の人だけが利用してるわけではなく、個々人の状況に合わせてうまく活用していることがわかります。
【借入額のリアル】カードローンはいくら借りるのが一般的?
実際にカードローンを使うとき、「みんなはどれくらい借りてるんだろう?」って気になりませんか?もちろん、借入額は人それぞれですが、今回のデータでは以下のようになっています。
- 50万円以下が45.5%
- 51~200万円以下が32.6%
- 201~500万円以下が14.3%
- 借入総額の平均は158.1万円
平均の金額なら、たとえば急な医療費が必要になったり、壊れた家電を買い替えたり、ちょっとしたリフォームをしたり……そんな生活の中の「予想外の出費」にも対応しやすいですね。
ちなみに、これはあくまで参考にしてくださいね。大事なのは、「みんながこれくらい借りてるから」と流されるのではなく、自分にとって本当に必要な金額をしっかり考えましょう。
【借入理由ランキング】カードローンとキャッシングの利用理由TOP6
カードローンって、実際どんな場面で使われているの?その理由を知ると、カードローンがどういう役割を果たしているのかがグッと分かりやすくなります。
ここでは、よくある借入理由をランキング形式でご紹介。あなたの今の状況と照らし合わせながら、使い方のヒントを探ってみてくださいね。
1. 生活費が足りないときの補填
意外と多いのが、日々の生活費がちょっと足りないときに使うパターン。食費、光熱費、家賃など、毎月の支出が収入を上回ってしまうこと、ありますよね。
給料日までの“つなぎ”として使われることが多いですが、もしこれが常態化しているなら、一度家計を見直すサインかもしれません。
2. 趣味・レジャー・娯楽に使いたい
旅行に行きたい!新しいカメラが欲しい!好きなアーティストのライブに行きたい!そんなわくわくするようなイベントにカードローンを使う人もいます。
3. 急な出費で一時的にお金が足りない
病院代や家電の買い替え、突然の冠婚葬祭など、避けられないけど予想外の出費。こういう時、カードローンは頼りになります。突発的な支出にサッと対応できるのは大きな強みです。
4. 収入が減ってしまったときのサポート
転職活動中だったり、病気やケガで仕事を休んでいたり。そんな時、一時的に収入が減ることってありますよね。そうした期間を乗り越えるために、カードローンを活用する人もいます。
5. 将来の急な出費に備えて、とりあえず契約だけしておく
今すぐ必要じゃないけど、「いざという時のために備えておきたい」という人も。契約だけしておけば、必要な時にすぐ借りられるので“万が一のお守り”として安心感があります。借りなければ利息はかからないので、使う予定がなくても準備しておくのはアリですね。
6. クレジットカードの支払いを乗り切るため
「カードの引き落とし日にお金が足りない…」というとき、信用情報に傷をつけないためにカードローンで一時的に資金を調達する人もいます。
また、複数のクレジットカードを使っていて支払いが重なってしまった場合、それらをカードローンで借り換えて、毎月の返済を軽くする“おまとめ”目的で使うケースもあります。ただし、金利やトータルの返済額には注意が必要です。
こうして見てみると、カードローンは多くのシーンで活用されていることが分かります。
【重要】借りる前に必ずチェック!カードローン&キャッシング共通の注意点

カードローンやキャッシングって、「いざというとき頼れる存在」として便利なサービスですよね。でも、その手軽さの裏側には、ちゃんと知っておかないと後悔するかもしれない大事なルールやリスクもあるんです。
「知らなかった…」では済まされないようなトラブルに巻き込まれないためにも、借りる前に最低限の知識はしっかり身につけておきましょう。
この章では、まず「審査なしでOK!」といった甘い言葉に潜む落とし穴をどう見抜くか、そして「総量規制」って何?という疑問に答えながら、借りられる上限の仕組みもわかりやすく解説していきます。
さらに、「無理なく返せる金額ってどのくらい?」「返済計画ってどう立てればいいの?」といった具体的な返済の考え方、もし返済が遅れたらどうなるのか──“信用情報”に与える影響と、その対策もお伝えします。
そして万が一、本当に返せなくなったときに頼れる相談窓口についても、安心して相談できる場所をご紹介します。
この章を読めば、「ちゃんと知ってから借りる」ための土台がしっかりできます。
注意点①:「審査なし」は要注意!あやしい業者に引っかからないようにしよう
「審査不要!誰でも即日融資!」なんてうたい文句、ネットやSNSで見かけたことありませんか?でも、こういう言葉には要注意。正規のカードローンやキャッシングでは、必ず“審査”があるのが普通なんです。
この審査って、単なるチェックじゃなくて、利用者がちゃんと返していけるかどうかを見極めるための大事な手続き。無理な借り入れで生活が苦しくなるのを防ぐためにも必要なんですよ。
逆に「審査なし」を堂々とうたっているような業者は、ほぼ間違いなく“ヤミ金融”の可能性が高いです。もし関わってしまったら、ものすごく高い金利を請求されたり、怖い取り立てにあったり、個人情報を悪用されたり……最悪の場合は犯罪に巻き込まれることもあります。
「審査に通らなかったらどうしよう」と不安になる気持ちもわかりますが、だからといって甘い言葉に飛びつくのは絶対NG!安全に借りるためには、ちゃんと金融庁に登録された“正規の業者”を選ぶことが大前提です。
少しでも不安を感じたら、「登録貸金業者情報検索サービス」などで確認して、自分を守る行動を取りましょう。
注意点②:「総量規制」って知ってる?借りすぎを防ぐ大切なルール
「年収の3分の1までしか借りられないらしいよ」なんて聞いたこと、ありませんか?これは「総量規制」というルールのことなんです。
総量規制とは、消費者金融やクレジットカードのキャッシングなど、“貸金業者”からの借りすぎを防ぐために決められた法律上のルール。原則として、年収の3分の1までしか借りられない仕組みになっています。
たとえば、年収が300万円なら、貸金業者から借りられる上限は合計で100万円まで。この「合計で」というのがポイントで、複数の会社から借りている場合は、そのトータルが対象になります。
ちなみに、銀行カードローンはこの「総量規制」の対象外。でも、だからといって無制限に借りられるわけじゃありません。銀行も独自の審査基準があって、ちゃんと返済能力を見て融資額を決めているんです。
つまり、自分の年収や現在の借入状況をしっかり把握した上で、「どれくらい借りられるのか」「本当に借りても大丈夫か」を考えることが大切。ルールを正しく理解して、無理のない借入を心がけましょう。
注意点③:返済計画、ちゃんと立ててる?シミュレーションで無理なく安心
お金を借りるということは、「ちゃんと返す」責任がセットになっています。だからこそ、借りる前に“返済のイメージ”を具体的に描いておくことがとっても大切なんです。
たとえば、「毎月いくらなら無理なく返せそう?」「何か月くらいで完済できそう?」「利息を含めた総返済額はどのくらいになる?」──こうしたことをしっかり考える必要があります。
最近は、多くの金融機関のWebサイトに「返済シミュレーション」っていう便利なツールがあるので、ぜひ使ってみましょう。借りたい金額や金利、返済期間を入力するだけで、おおよその返済プランが見えてきます。
返済が遅れてしまうと、遅延損害金がかかったり、信用情報に影響が出たりするリスクもあります。「ちょっと多めに借りておけば安心かも…」なんて気軽な気持ちはグッとこらえて、自分の収支バランスを見ながら、無理なく返せる範囲を見極めてください。
“借りたら返す”を現実的にイメージしておくこと。それが、安心してカードローンを活用するための第一歩です。
注意点④:返済の延滞は絶対NG!信用情報に傷がつく前に気をつけよう
カードローンやキャッシングを使う上で、絶対に避けたいのが「延滞」。つまり、決められた返済日にお金を支払えないことです。たった一度の延滞でも、大きな影響が出ることがあるんです。
なぜかというと、延滞の情報は「信用情報」という、あなたの金融履歴が記録されるデータに残ってしまうから。
信用情報って、ローンの申込みやクレジットカードの利用状況、支払いの履歴などが記録されていて、金融機関が「この人にお金を貸しても大丈夫かな?」と判断する大事な材料になります。
たとえば、長期間の延滞や何度も返済が遅れると、「事故情報」や「異動情報」として登録されてしまい、いわゆる“ブラックリスト入り”状態となってしまいます。
そうなると、どうなるかというと……
- 新しくクレジットカードが作れなくなる
- 住宅ローンや自動車ローンの審査が通りにくくなる
- スマホの分割払いができなくなる
- 賃貸契約などにも影響が出る場合も
つまり、今後の生活のあらゆる場面に響いてくるんです。
一度信用を失うと、それを取り戻すには5年以上かかることも。だからこそ、返済日はしっかりチェック!カレンダーやスマホのリマインダーを使って管理したり、引き落とし口座の残高を前もって確認しておく習慣をつけましょう。
もし「今月ちょっと厳しいかも…」と感じたら、放っておかずに早めに金融機関に相談することが大切です。正直に話せば、柔軟に対応してくれる場合も多いですよ。
無理なく返して、信用を守る。それが、カードローンを安心して使うためのコツです。
注意点⑤:返済が苦しい…そんな時は、一人で悩まず相談を!
どんなに計画的に借りたつもりでも、思わぬことが起きて返済が難しくなることは誰にでもあり得ます。あるいは、複数の借入が重なって、「もうどうしていいか分からない……」なんて状態になることも。
でも、そんなときに一番大事なのは、「一人で抱え込まないこと」。早めに専門の相談窓口に頼ることで、解決の糸口が見つかるかもしれません。
たとえば、こんな窓口があります:
- 日本貸金業協会「貸金業相談・紛争解決センター」:貸金業に関する一般相談や、トラブルが起きたときの解決をサポート。
- 日本クレジットカウンセリング協会:多重債務などの問題に対して、公正・中立な立場で無料カウンセリングを実施。
- 法テラス(日本司法支援センター):法的な制度や相談先を案内してくれる公的窓口。経済的に厳しい人には無料相談や費用の立て替え制度もあります。
- 各地の消費生活センター:借金だけでなく、生活全般のトラブル相談にのってくれる身近な存在です。
こうした機関に相談することで、自分の状況を整理したり、返済計画を立て直したりできるでしょう。また、場合によっては法的手続き(任意整理や自己破産など)も視野に入れてアドバイスを受けることができます。
借金の悩みは、誰にでも起こり得るものです。無理に我慢して状況を悪化させる前に、ぜひ早めに相談してみてください。
この記事のまとめ
カードローンとキャッシングの違いについて、主に7つの角度から見てきました。「どちらがいい」と一概には言えませんが、あなたの目的や状況によって選ぶための判断基準ができたのではないでしょうか?
もし「急いで少額を借りたい」のであればキャッシングが便利でしょうし、「まとまったお金を計画的に借りたい」ならカードローンが心強い選択肢になるでしょう。
大切なのは、それぞれの違いをしっかり理解したうえで、今の自分に合ったほうを冷静に選ぶことです。
この記事があなたの不安や迷いを少しでも軽くし、納得のいく選択につながれば嬉しいです。